
潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜の炎症が一面に広がり、潰瘍ができてくる慢性の病気です。原因は明らかになっていませんが、自己免疫に関連した病気ではないかと言われています。
日本での患者数は8万人を超え、年々増加しています。10歳代後半~20歳代に好発しますが、最近では40、50歳代の発症例も増えています。
症状が激しくあらわれたり、治まったりといった状態を繰り返す傾向があります。
- 何日も続く血便や粘血便
- 頻回の下痢、腹痛、発熱
- 大腸内視鏡検査
初期には、直腸からS状結腸に病変が見られます。重症になると、上行結腸、横行結腸、盲腸にまで病変が広まります。広まった範囲によって、直腸炎型、左側大腸炎型、全大腸炎型に分類されます。
薬物治療
サラゾピリンやペンタサという比較的副作用が少ない薬を投与します。症状が改善されないときは、ステロイドを用います。また、ストレスなどによって症状が悪化することもあり、抗不安薬や精神安定剤が処方されることもあります。
外科的治療
以下の場合、手術で病変部を切除します。
- 薬だけでは症状が治まらない
- 急に大出血をおこした
- 大腸が破れて急性腹膜炎をおこした
病気の進行具合や症状に合わせて方法を選択します。
【代表的な方法】
- 大腸・肛門を全摘する方法
回腸を右側下腹部に出し(回腸瘻)、そこから便を排出します。 - 大腸を全摘する方法
回腸でパウチを作り、パウチと肛門をつなぎ、肛門から便を排出します。 - 直腸を残し、全結腸を摘出する方法
回腸と直腸をつなぎ、肛門から便を排出します。



