日本で最も多い死因は「がん」であることをご存知ですか?平成20年の厚生労働省の統計によると、全死亡者の約3人に1人はがんで亡くなっていることになります。部位別に見てみると、男性は肺、女性は大腸が最も多いがんの死因です。
欧米化した食生活に伴い、大腸がんは増えつつあります。高齢の方に発症しやすく、50歳代~の方に多く見られます。最近では、直腸がんだけでなく、S状結腸や上行結腸がんも増えてきています。幸い、大腸がんは早期に発見し、適切な治療を行うことでほとんどは完治する病気です。
発生部位
大腸の中でどこにがんができたかによって、診断も治療法も変わります。
- 盲腸がん、上行結腸がん、横行結腸がん、下行結腸がん、S状結腸がん、直腸がん

進行度
大腸がんの進行具合は、大腸の壁をどれくらいの深さまで侵しているか、リンパ節転移、遠隔転移の有無によって決まります。
【ステージ分類】
- がんが大腸粘膜内にとどまっている
- がんが大腸壁にとどまっている
- がんが大腸壁の外まで浸潤している
- リンパ節転移がある
- 肺、肝臓などへの転移
※この他、デゥークス分類もあります。
形状
大腸がんの形態によって、進行状態がわかります。0型は早期がんで、3、4型は周囲に浸潤している進行がんです。

初期
- ほとんどは自覚症状が無い
進行すると
- 血便(特に直腸、S状結腸がん)、便通異常(便秘、下痢、便が細くなるなど)
その他の症状
- 腹痛、腹部膨満、腹部のしこり、貧血
腫瘍のできている場所や進行具合によって、治療法を選択します。放射腺治療や化学療法などありますが、ほとんどの場合、手術が必要です。大腸がんは早期に発見し、適切な治療を行うことでほとんどは完治する病気ですが、多発しやすいのも特徴です。術後、定期的に検査を受ける必要があります。
内視鏡的治療
ポリペクトミー等で粘膜内や粘膜下層で進行が止まっている早期がん(リンパ節、血行性転移がない)を切除します。
外科的治療
粘膜下層まで進行したがん(リンパ節転移がある)や、それ以上の進行がんは、手術で病変部を切除します。切除する場所や範囲は、どこに腫瘍ができているかによって異なります。
補助的療法
放射線治療や抗がん剤を投与します。



